Sh2-82 リトルコクーン星雲(小まゆ星雲)

Sh2-82 リトルコクーン星雲
Sh2-82 リトルコクーン星雲 (や座の散光星雲)
  • 【環境】
    • 2023/7/23 00:19 ~ 7/23 03:54 / 兵庫県明石市/気温 27℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.9
    • 2023/8/19 22:25 ~ 8/20 01:14 / 兵庫県明石市/気温 30℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Quad BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 2.2/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 104コマ(合計312分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • 2×2ソフトビニング・トリミング有り

今年7月~8月に光害地の自宅から撮影した、や座の散光星雲SH2-82。

これははくちょう座のIC5146「コクーン星雲(まゆ星雲)」に形が似ていて少し小さめなので。リトルコクーン星雲(小まゆ星雲)と呼ばれている。

見ての通り、赤く写るHαの輝線星雲の周囲を白っぽい反射星雲が取り囲んでいて、まゆ(コクーン)という呼び名のままの印象だが、構造は本家まゆ星雲よりも複雑で面白い。周囲の反射星雲部分にも暗黒星雲が入り組んでいるし、よくみると赤い星雲の表面にもヴェールのように淡く白い星雲が重なっている。そしてその全体が天の川の中の暗黒星雲の流れの中に入っている所も本家まゆ星雲と似ている。その様子はトリミング無しの画像(下の画像)のほうが分かりやすい。

Sh2-82 リトルコクーン星雲(トリミング無し)
Sh2-82 リトルコクーン星雲(トリミング無し)

この星雲は、本家まゆ星雲に比べるとずいぶん淡く、SQM値=18台の光害地での撮影ではQuad BPフィルターを用いても、本当にうっすらとしか写らない。下の画像はスタック前の1コマのみをストレッチ表示したもの。

Sh2-82 リトルコクーン星雲(1コマのみ)
Sh2-82 リトルコクーン星雲(3分露出・1コマのみ)

撮影時には最初の一コマ目をFITSビューワーで確認して、あまりの薄さにあきらめようかとも思った。しかし3分露出ではこんな薄い写りでも、それを約100コマ(約5時間分)スタックして強めの画像処理をすると、冒頭の画像のように淡い星雲が浮かび上がってくる。やはり最近の画像処理ソフトの性能(機能)は素晴らしい。

リトルコクーン星雲の位置は下図に示す通り。

リトルコクーン星雲の位置
リトルコクーン星雲の位置

アルタイルとアルビレオの中間あたり、や座の矢尻の後ろ側付近になる。

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