M16 (へび座の散開星団&散光星雲)

M16 わし星雲
M16 わし星雲 (へび座の散開星団&散光星雲・光度6.0等・視直径35’)
  • 【環境】2010/9/4 22:39- /兵庫県神河町砥峰高原/気温 17℃/光害レベル:SQM-L測定値=20.9
  • 【光学系】William Optics FLT 98 Triplet APO(D=98mm f=618mm) + ケンコーACクローズアップレンズ No.2
  • 【カメラ】EOS Kiss X2(無改造)
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/miniBORG60EDガイド鏡/ガイドカメラ NexImage/USB-IO
  • 【ソフトウェア】】<オートガイド>iAG<撮影>-<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800, 300sec. x 10
  • 【処理法】:ステライメージ6,Photoshop Elements8による処理、2×2 ソフトビニング、トリミング有り

9月4日に砥峰高原で撮影したM16の画像を処理した。
(一ヶ月も前に撮影していたが、今になってやっと処理出来た)。

M16は散開星団と散光星雲が重なっており、散光星雲部分は眼視ではあまりよく見えないが、写真では赤く写る。

夏の星雲の撮影は気温が高いときに行うので、どうしてもノイズが多くなってしまう。今回は5分の短時間露出を10コマコンポジットしてみたが、背景のノイズ感は残り、星雲の写りはあまり良くない。無改造デジカメなので、Hαの写りが悪いのも仕方ないところ。

さて、M16といえば、その中心部にある象の鼻のような暗黒星雲の柱を、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像が有名である。

ハッブル宇宙望遠鏡によるM16中心部

これは、今回撮影した画像にも小さく写っている。

M16中心部(ピクセル等倍)
M16中心部(ピクセル等倍)

宇宙には奇妙で不思議な星雲が数多くある。
それらは昔、図鑑などに載っている天文台の大きな望遠鏡による写真でしか見る事が出来なかったが、最近はアマチュアでもデジカメやパソコン利用によって、安価な機材でそこそこ写せるようになってきた。それで天体写真を始めたり復活させたりする人も多いのではないかと思う(私も復活組)。

しかし、それらの製品を生み出す産業の発達と共に光害も悪化し、写すべき星空が失われていくのは皮肉である。

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