2010/12/4 砥峰高原

この日は昼から快晴ということで、りんしゃんさんと共に、早めのスケジュールで砥峰高原に到着した(20時過ぎ着)。
空は一応快晴だが、なんとなくかすんだ感じ。秋の天の川もボヤッと見える程度。SQM-L測定値でも21を切る値(天頂で20.9)と、砥峰にしては悪い値が出た。

今回、2台あるKissX2のうちの1台を天文改造依頼していたのが帰ってきたところなので、それの試写を兼ねて、スカイメモと直焦点でぼちぼちと撮影を始めた。

なお、今回の画像は全てJPEG出力1枚のみを、25%に縮小、カラーバランス、トーンカーブのみ調整し、ノイズ低減したもの。ちゃんとした処理はまた後日に予定(気力と体力を使い果たしたため)。

カシオペア~ペルセウス付近の星野
カシオペア~ペルセウス付近の星野
  • KissX2改 タムロンA16 50mm F3.5 
  • ISO800 8分

改造機では、散光星雲がちゃんと写ってくれているようだ。


バラ星雲
バラ星雲
  • KissX2改 FLT98CF + クローズアップレンズAC2
  • ISO800 10分

周辺部のピントが甘くなってしまった(これはトリミングするしかない)。


このように撮影をしていたところ、思いがけないトラブルが発生した。

オートガイドとリモート撮影に用いていたノートPCのバッテリーが残り僅かとなり、強制的に休止状態になってしまった。もちろん撮影中だったバラ星雲も、ガイド停止で写野から外れた。
すぐに12Vの電源から「クルマdeチャージャー」を接続して電力を供給し、パソコンを再立ち上げしたが、今度は「EOS Utility」が起動しなくなってしまった。パソコン再起動などを何回かしてみたが、どうしてもエラーで強制終了してしまう。これではリモートライブビューでのピント合わせや、画像自動取り込みが使えない。

仕方がないので、iAGによるオートガイド機能のみ復旧させ、ピント合わせと画像確認は背面液晶に頼ることになった。

バラ星雲の次に、試写の対象として馬頭星雲を撮影した。

馬頭星雲
馬頭星雲
  • KissX2改 FLT98CF + クローズアップレンズAC2
  • ISO800 10分

JPEG1枚ではさすがにノイズが目立つ。
それに、なんとなくボヤッと霞んだ感じになっている。この時はオリオン座の高度も低くなっていたので、低空のモヤモヤした所に入り込んでいたのだろう。
それから、やはり輝星周りにゴーストが発生する。ダストクリーニングを残した改造なので、これは仕方ないようだ。


スカイメモで撮影した冬の大三角
スカイメモで撮影した冬の大三角
  • KissX2(無改造) タムロンA16 17mm F3.5
  • プロソフトンA
  • ISO800 3分

オリオン座が南の低空のモヤモヤ部分に入っている。こういう所は撮るべきではないのだろう。
本来、もっと早い時間に撮る予定だったが、パソコンのトラブルでかなりの時間をロスしたのが響いてしまった。


このように、朝まで快晴だった割にはなかなか思うように撮影出来なかったが、現地でご一緒させて頂いた砥峰常連の方々と、撮影の合間に色々な話を出来たのが有意義だった。特にフラット処理のテクニックなど、なかなか手間がかかって難しそうだが、画像処理で今後の目標に出来そうな話を教えて頂いた。
(ただ、今のところはピント合わせやガイドなど、撮影段階の部分がまだ不安定なので、そちらの解決が先に必要)。

明け方にはSQM-L測定値も21.3程度まで改善し、東の空には黄道光も見えた。

撮影風景
撮影風景

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