昨夜(24日)から今朝(25日)にかけて、木星、火星、土星、水星の各惑星を続けて観測した。
ただし、一晩を通じて冬型の天候のためか、シーイングは悪かった。
まず木星だが、南中が19:45ということで、南東向きの我が家のベランダからはほとんど見えなくなってきている。今回は薄明終了後すぐに撮影を開始した。
![](https://asbalcony.com/wp-content/uploads/2020/06/jp20111224190007n3064c.jpg)
最近は特にNEBが細くなってきているようだ。9月頃の画像と比べて見ると分かる。
右下の星は木星の衛星ガニメデ。
日付が変わり、少し寝てから早起きし、高度が高くなった火星を撮影した。しかし、火星の視直径がまだ小さいのと、シーイングがかなり悪いため、ピント合わせもなかなか上手くできない。適当に撮ってみたが、火星本体がやや欠けているのと、極冠の存在が分かる程度にしか写らなかった。
![](https://asbalcony.com/wp-content/uploads/2020/06/mr20111225040610n1050c.jpg)
ピント合わせと撮影はいつも通り「ARPLA」で行ったが、木星の撮影後だったので、ピント合わせと露出調整をうっかりGチャンネルで行ってしまった。あとで見ると、当然ながらRチャンネルが飽和してしまっていた。DBK21AU618.ASはRの感度が高いようなので、火星の撮影時には気を付けないといけない。
火星の光度はまだ0.4等と土星とあまり変わらないが、表面積が小さいためか、単位面積(ピクセル)あたりではかなり明るい。そのため、1/30secの露出時間を使用することができた。
次は土星である。現在の土星は薄明開始時点でもまだまだ高度が低い。さらに光度もまだ0.7等と暗めなので、1/30secの露出時間が使えず、1/15secで撮影した。
![](https://asbalcony.com/wp-content/uploads/2020/06/st20111225052751n1098c.jpg)
環がずいぶん開いてきた。
シーイングは相変わらず悪く、眼視ではカッシーニの隙間を確認できなかったが、撮影では写すことができた。
最後は水星である。
水星も拡大撮影を試みたのだが、さすがに10°以下の高度では大気による色ズレと揺らぎがひどく、Registax処理をもってしても半月状の様子すら確認できなかった。
仕方が無いので、いつも通りKissX2と標準ズームにて、昨日と同じように、さそり座頭部と並べて撮影した(明け方は雲がやや多く、アンタレスがなかなか見えなかった)。
![](https://asbalcony.com/wp-content/uploads/2020/06/201112251.jpg)
- 2011/12/25 6:15
- EOS Kiss X2
- タムロンA16 50mm
- F4.0, ISO200, 6sec.
今後、火星と土星が観測好機となっていくが、冬のシーイングの悪い時期になるため、どのぐらい良い条件で観測出来るかが問題だ。
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