【書籍】星になりたかった君と
ステイホームで旅行も帰省もできず、満月期の上に天候も悪そうな年末年始。機材いじりと画像処理と、あとは読書でもしようかと思って買った新刊本。既に天文界隈では有名なようで遅ればせながら読んだ。遊歩新夢(著)、実業之日本社。第一回令和小説大賞受賞。主人公の青年が天体観測をライフワークとしているので、そのあたりの描写は非常に細かい。一般的な小説の典型的な天体観測場面といえば、例えば「屈折経緯台を河原へ担いでいって、ポンと置いて星に向けて、接眼レンズを覗く」という風だが、この小説はそん...