2024/10/12夕、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を淡路島西海岸から撮影

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が夕方の西空に姿を現し始めた。といっても日没時の高度は10度程度とかなり低いため、西の低空が見渡せる場所でないと見えない。そこで昨日(2024/10/12)は淡路島の西海岸沿いまで行ってみることにした。自宅から車で明石海峡大橋を渡り、北淡ICで高速道路を降りて県道31号線を南下した。この県道31号線は「淡路サンセットライン」と呼ばれていて、美しい夕陽を見ることが出来るスポットが多くあることで知られている。ここを走るのは久しぶりだが、きれいなレストランやショップ、宿泊施設が立ち並びリゾート化しているのに驚いた。車も人も非常に多い。

その道路沿いの多賀の浜駐車場に停めることにした。ここは海水浴場の駐車場だがシーズンオフでも開いており、トイレも有るので、釣りの人が多くいた。駐車場から海沿いの歩道を少し歩いたところで日没を待った。

多賀の浜海水浴場近くの歩道から

運良く水平線近くが晴れており、夕陽の名所らしいきれいな日没を見ることが出来た。

日没完了後、西南西の金星はすぐに見えたが、ほぼ真西の彗星がなかなか発見できない。探索には4cm8倍の双眼鏡を使ったが、本当に彗星が居るのか心配になってきた。そうしてしばらく双眼鏡での観察を継続していると、ついに夕焼けの上の青空部分にシミのように淡く滲んだ彗星を発見した。双眼鏡で見えるのだから、もちろんカメラでも写った。撮影機材は下記の通り。

  • カメラ:Pentax KP
  • レンズ:XRリケノン 135mm F2.8
2024/10/12 18:06 ISO1600, F4, 1/30sec.

この段階では本当にシミのようにしか見えない。

しばらく双眼鏡で追いかけながら撮影を続けていると、徐々に空が暗くなり尾が分かるようになってきた。

2024/10/12 18:17, ISO1600, F4, 0.5sec. , 若干トリミングあり

低空には小さな雲が細切れに浮かんでおり、その後ろも薄雲に覆われているので決してベストコンディションではないが、それでも長い尾の存在が分かる程度に写ってくれた。

2024/10/12 18:17, ISO1600, F4, 1.3sec. , 若干トリミングあり

時間が経つにつれ背景の空は暗くなるが、彗星の高度が下がり大気の減光で暗くなるため、あまり見やすくはならない。

2024/10/12 18:29, ISO1600, F4, 4sec. , 若干トリミングあり

双眼鏡やカメラのライブビューでは確認できるが、肉眼ではどうしても見えなかった。

2024/10/12 18:31, ISO1600, F4, 4sec. , 若干トリミングあり

薄雲があったが、核は明るいためか、向かいの陸地(小豆島?)の山に沈むまで見えていた。

今回撮影した場所の夜景は下の画像のような雰囲気。

多賀の浜海水浴場

画像正面(真西)は小豆島、真北は加古川になる。光害は多めで、近くの県道や駐車場に頻繁に車が来るし、夜釣りの人も多いので、星の観望などには適さないと思う。

今週は曇りや雨の日が多そうな予報なので、彗星が明るいうちにあと何回撮影出来るか心配なところ。

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