- 【環境】2021/10/16 1:21 – 4:50 /兵庫県明石市/気温20℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
- 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.88/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・180sec x 59コマ(合計177分)/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 75%に縮小・750×750で切り出し
光害地の自宅から撮影した、おうし座の超新星残骸M1(かに星雲)。1054年に出現した超新星の残骸と言われている。視直径は小さめだが輝度が高く、光害地でも撮影しやすい。
光害地での撮影としては、約2年前にFLT98CF(口径98mmのアポ屈折)とASI294MC Proで撮影したものが有った(これを「前回」とする)。
このときはピクセル等倍で処理すると微細なフィラメント構造が見えてきて、10cm級でも結構写るものだと感心していた。
今回はカメラが同じだが鏡筒がミューロン180Cなので、口径も焦点距離もパワーアップした。ただしピクセル等倍ではアラが目立ったので、75%に縮小している。その結果、前回よりもさらに細かなフィラメント構造や、中心付近に白い霧のようなものが薄っすらとかかっている様子が分かってきた。
なお、フィルターは前回Quad BPを用いたが、今回は鏡筒がF9.9と暗いために露光倍数が小さめのComet BPを使用した。光害防止効果はQuad BPのほうが良いが全体的に赤っぽくなる。色のバランスはComet BPのほうが自然に感じるので、輝度の高い対象の場合はComet BPのほうが良さそうだ。
超新星残骸や惑星状星雲はその形がユニークなものが多く輝度も高めなので、長めの焦点距離でアップにして撮影するのが面白い。
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