- 【環境】2024/3/13 20:36 – 22:12/兵庫県明石市/気温8℃/光害レベル:SQM-L測定値18.3(月齢3の月明あり)
- 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】AZ-GTi(赤道儀モード)/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア<撮影&ガイド>ASIAIRアプリ(Android)/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30/120sec x 45コマ(90分)
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 3×3ソフトビニング・トリミングあり
前回のM31(アンドロメダ大銀河)に続き、「ド定番」の星雲を気軽に撮ってみた。今回は3月13日の夕方から12P/ポンス・ブルックス彗星を撮影した後、まだ晴れていたので、そのままの機材でM42(オリオン大星雲)付近を撮影した。
オリオン大星雲は「ド定番」で撮影しやすい天体ではあるものの、輝度差が大きいために中心部が飽和しやすく、真面目に撮影するなら多段階露光が望ましい。しかし今回は手軽に単一露光時間のみの撮影だったので、中心部の飽和が起こっている。また付近には淡い分子雲が分布しており、実は奥が深くてとても難しい領域。特に光害地では光害による背景ムラや光学系による周辺減光を、実際の星雲の分布と切り分けるのが難しい。フラット処理も完璧にはいかないため、下記の手法を用いている。
それでも周辺部は色がおかしくなるため、トリミングをしている。
このように、撮影は手軽でも画像処理はあまり手軽ではない。
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