フラット画像撮影については、約8年前の2012年にELシートを購入して、それでこれまで特に問題なく運用できている。これについては下記記事に詳細を書いている。
このときは最初に買ったELシートの色むらが大きくてフラット処理がうまく行かなかった(処理画像に無視できない色むらが生じた)。それで別のところで買い直した。ELシートは買ってみないと当たり外れがわからない。同じ販売者のものであっても、その時送られてきたものが色むらのある部分に当たるかどうかは運次第だと思う(全体的なシートの品質レベルというのはあるかもしれない)。
現在使っているシートに品質的な問題はなく、フラットも正常に取得できているのだが、唯一の不満は、電源がAC100Vのコンセントであること。自宅バルコニーでは良いが、遠征時には100Vコンセントのある大きなポータブルバッテリーを持っていく必要があった。
現在遠征には小口径のBORG71FLしかもっていかないので、もう少し小型で小さなバッテリー駆動できるELシートを探していたところ、Amazonで乾電池駆動の10cm×10cmのものが安く出ていた。送料込み3000円未満なので、前述の通りハズレを引いても諦められる価格である。早速注文したらすぐ届いた 。
10cm角なので1眼カメラ(PENTAX KP)と比べても小さい。電源は単3乾電池2本。
現在使用しているシート(現行品)と並べて撮影してみた。
現行品は「高輝度タイプ」なので明るさが違う。今回購入品はやや暗く、色合いも異なる。(電池駆動のためかもれない)。
そこで、個々に色を調整し、コントラストと彩度を強調した。
今回購入品の上部がやや気になるが、だいたい同じレベル。現行品と同レベルのムラなら、実用上問題ないということになる。
薄手のダンボールで簡易枠を作り、減光フィルム、色温度調整用フィルム(アンバー寄り)、トレーシングペーパーを数枚重ねて明るさとカラーバランスを調整した。なお、減光フィルムは自動車の窓ガラス用を流用したためニュートラルグレーではなくブルー寄りで、アンバー寄りの色温度調整フィルムを多数重ねなければならなかった(これまで惰性で、なんとなく露出時間が秒単位になるまで減光していたが、よく考えてみたら、その必要はないのかも)。
BORG71FLの筒先につけて撮影。カメラは現在私が保有するなかで一番センサー面積の大きいPENTAX KP(APS-C 1.5X)。
カメラのWBを太陽光にして、背面液晶表示でカラーバランスを確認。色温度調整フィルムを増減してなるべくグレーに近づけたが、若干Gが弱い。しかしGは色温度変換フィルムでは調整できず、これで妥協。
撮影したフラット画像を、ステライメージで現像し、レベル調整でコントラストを強め、Lab色彩調整で各色を強調。
今回購入品は上部がやや青みがかっているところが気になるが、これはかなり色彩強調した結果なので、実際にどの程度影響があるかについては、実写画像を処理して確認する必要がある。
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