M42と馬頭星雲、燃える木(&これまでのM42まとめ)

M42、馬頭星雲、燃える木
M42、馬頭星雲、燃える木
  • 【環境】2008/12/28 1:02 – /兵庫県多可町/気温:不明/光害レベル:SQM-L測定値=未測定
  • 【光学系】EF 200mm F2.8L II USM F2.8開放
  • 【カメラ】Canon EOS Kiss X2(無改造)
  • 【架台・ガイド】スカイメモRによるノータッチガイド
  • 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800, 180sec. x5
  • 【処理法】:ステライメージによる処理、トリミングなし

昨年(2008年)の12月27日夜、兵庫県多可町への遠征時に撮影したM42(オリオン大星雲)の画像を処理した。

この画像は200mm F2.8開放、ISO800、180秒露出を5枚コンポジットしたもので、多段階露光はしていない。それで馬頭星雲をはっきり出すためにレベルをかなり持ち上げているので、M42の中心部分は飽和してしまっている。ステライメージのデジタル現像で高輝度領域を圧縮し、ある程度は回復しているが、それでも完全ではない。M42は「写しやすく、処理しにくい」対象だと改めて思う。

この撮影地も南天の光害が結構あるが、自宅に比べるとかなりマシである。自宅では馬頭星雲やM42周辺の淡い部分はまともに写りそうにないが、ここでは無改造のデジカメでも何とか写すことが出来た。

なお、同じ日にほぼ同条件で撮影した「M78、馬頭星雲、燃える木」とはかなり色合いが異なるが、これは画像処理の違いによるものであり、元画像は、背景のカブりの程度以外はほとんど同じ状態である(下の画像の左半分が今回の元画像、右半分がM78の元画像)。

元画像

画像処理の内容は、その日の気分でなんとなく決めているが、私はM42が画面内に入った場合に青っぽくする傾向にあるようだ。

さて、これまで様々な機材や環境でM42を撮影してきた。無改造デジカメで、光害地でもそれなりに写るので、どうしても撮影回数が増えてしまう。以下はこれまでの撮影結果へのリンクである(1~5はデジタルカメラの無改造Kiss X2)。デジタルではまだ砥峰高原で撮影できていないのが残念である。

(1)EF200mm・強光害地(自宅)・LPS-P2・SE2赤道儀ノータッチ

(2)EF200mm・強光害地(自宅)・LPS-P2・ISO100の10分露出・SE2赤道儀オートガイド

(3)EF200mm・弱光害地(多可町)・フィルタ無し・スカイメモRノータッチ(今回)

(4)SE102・強光害地(自宅)・LPS-P2・SE2赤道儀ノータッチ

(5)ED100Sf・強光害地(自宅)・LPS-P2・SE2赤道儀オートガイド

(6)銀塩(フジG400)・EF200mm・微光害地(砥峰高原)・フィルタ無し・・スカイメモRノータッチ

私が一番気に入っているのは、最も長焦点のED100Sfで撮影した(5)番。F9と暗い鏡筒だが、比較的短時間露出でもちゃんと写ってくれた。ただし、光害の影響はあって、星雲周辺の淡い部分まで出すことは出来なかった。

3月に入り、そろそろオリオン座のシーズンも終わりである。来シーズンはもっと光害の少ない場所で、時間をかけて撮影したいと思う。

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